I.担当教員
教授 山田 紋子
教授 田中範佳
II.専門分野紹介
成人・老人看護学分野では、慢性看護学、急性看護学、がん看護学の3領域を設定し、本分野の学問的多様性と院生の研究ニーズに対応できる指導・支援体制を取っています。各専門領域においては、独自の看護現象を捉え、そこでの課題や問いを明確にし、既存の研究方法の適用、さらには新たな方法論の開発にも挑戦しつつ、対象の理解と実践を支える新しい知見の発見とその構築に取り組んでいます。院生は、この過程を、選択した領域の中で特論(各領域での研究に必要な基本的理論の理解)、演習(各現象への基本的理論の適用と評価)、応用実習(基本的理論の実践での個別適用とその長所と限界の検討)を通して学びつつ、修士論文としてまとめます。
III.主な研究分野と内容
(山田)周術期看護に関する研究を主なテーマとし、特に周術期にあるがん患者の看護、中でも乳がん患者の周術期およびその後の回復に向けた看護に焦点をあてて研究に取り組んでいます。
(田中)看護を実践する中で感じる違和感や不便さをはじめ、さまざまな問題に対してデザインを応用した臨床での問題解決を目指した研究を行っています。主に周術期・麻酔看護に関連した研究に取り組んでいます。また、高機能シミュレータを用いた臨床判断能力の向上を目指した教育に関する研究も行っています。
IV.専門分野における過去の修士論文テーマ
*救命救急センターに勤務する看護師の重度意識障害患者の家族への関わり特性
*脳血管障害患者の主介護者が発症から急性期病院退院までに抱える家族成員間の関係における困難と対処
|